友人や家族、職場の同僚など出産される方をお祝いする経験は人生1度はありますよね。
定番の贈り物といえば花です。

出産祝いの花ってどんな花言葉を選べば良いんだろう?普通のお祝いと同じで良いのかな?



実は出産祝いならではの花選びの基本とコツがあります!
花屋で働いていた時の経験では、出産祝いの花選びで特に大切なのは母・赤ちゃんへの「お祝い」「感謝」「未来」、この3つの気持ちをバランスよく表現すること。
この記事では、フローリストとして7年間働いた経験を持つ筆者が出産祝いに贈るギフト花の選び方のポイントを詳しくご紹介します!
出産祝いの花言葉の基本は?


出産祝いの花選びにはどのようなポイントがあるのでしょか?
まずは、誰でも簡単に意識することができる3つのポイントをご紹介します!
・赤ちゃんへのお祝い
・母への感謝
・未来への願い
まず1つ目はお祝いの気持ちです。
「喜び」「祝福」の花言葉をメインに持つ花を選び、明るい色合いの花を選びましょう。
同じ種類の中でも「白」や「紫」などの色は避ける方がベターです。
これは、白系の品種には「孤独」「虚無」などのマイナスのイメージの花言葉を持つ場合があり、また紫系はゴージャスな花言葉を持つ反面、「復讐」などの二面性の花言葉を持つ花が多いからです。
また、赤ちゃんの性別に合わせた花を選ぶこともポイントです。
続いて、2つ目はママへの感謝の気持ちです。
フラワーアレンジメントでギフトを作る場合「感謝」「母性」を意味する花を入れることをおすすめします。
産後の癒しとなる花を選ぶのがポイントですが、妊娠・出産を経て体に変化がある場合がありますので香りの強すぎる花や花粉の多い花は控えた方が良いですね。
最後は未来への願いです。
赤ちゃんの未来を明るく願うような花言葉、例えば「健康」「成長」などの花言葉を持つ花を選びましょう。
花屋で働いていた頃は、すぐに枯れてしまうような持ちの難しい花や管理に難しい花は縁起の観点から控える方が多い印象でした。
もちろん、無理に長持ちする花を選ぶなど過度に気にする必要はありませんが、選択肢で悩んだ場合は持ちが良い方を選ぶと良いかもしれません。
出産祝いにおすすめの花言葉まとめ!



出産祝い向きの花言葉ってどんな花があるんだろう?



男の子と女の子など性別によっておすすめの花があります!
ここでは、出産祝いにおすすめの花言葉を「男の子向け」「女の子向け」と性別別にご紹介します!
男の子向け
まずは、男の子が生まれたママに出産祝いとして贈る花をご紹介します。
【男の子向けの花言葉7選】
・ガーベラ
・デルフィニウム
・クジャクソウ
・アルストロメリア
・ヒマワリ
・カサブランカ
・ストック
◾️ガーベラ
ガーベラは真っ直ぐに空に向かって伸びる茎を持つ様子から「常に前進」「希望」の花言葉を持ち「元気」の象徴の花として知られています。
生命力あふれる姿から「子供の成長を願う花」として親しまれており、ヨーロッパでは「幸せを運ぶ花」として贈られてきたという言い伝えもあるとか。
色は白かオレンジがおすすめです。
白は「純粋」「無邪気」など赤ちゃんの可愛らしさを表す花言葉を持っており出産祝いでも幅広く使われ、オレンジはメイン花言葉の「前進」「情熱」の花言葉を持っています。
◾️デルフィニウム
デルフィニウムも背の高い花茎に青い花を咲かせる凛とした姿から、「上へ上へと伸びていく子供の成長」を象徴する花として出産祝いに人気です。
花言葉は「誰もがあなたを褒める」「自由」です。
5~6月に花を咲かせるため、夏生まれの男の子にぴったりの花ですね。
◾️クジャクソウ
扇状に広がる花が「広がる可能性」を表現するといわれ、その美しい姿から「未来の幸せ」を願う花として人気があるクジャクソウですが「いつも愉快」という花言葉を持っています。
クジャクソウはフラワーアレンジメントで使用する際は花の間を埋めたりボリュームを盛る役割としても使用されます。
間の花にもお祝いのメッセージを込められる花としてかなり使い勝手の良い花ですね。
◾️アルストロメリア
6枚の花びらを持つ華やかな花で、それぞれの花びらには「健康」「富」「知恵」などの願いが込められているといわれています。
花言葉は「持続」「未来への憧れ」を持っており、健康や成長などの前向きなイメージを持つ花として出産祝いにぴったりの花となっています。
その花言葉の通り、2週間以上咲き続ける強さを持っており男の子にはぴったりの花ですね。
色別としてはオレンジが「元気」の花言葉も持っているのでおすすめです。
◾️ヒマワリ
その花のイメージ通り、太陽に向かって咲く姿は「明るい未来」の象徴とされ、その力強さから「健やかな成長」を願う花として知られています。
花言葉としては「情熱」「崇拝」を持っており、大成を願うメッセージとして使用できる花です。
◾️カサブランカ
大輪の花が特徴的なカサブランカですが「威厳」「祝福」などの花言葉を持っています。
主に祝い事で頻繁に贈られる花ですので、ママへの「祝福」の意味を込めることができます。
白色が代表的なカサブランカですが、ピンク色には「富」「繁栄」の花言葉もありますのでおすすめです。
◾️ストック
「末永い幸せ」の花言葉を持つストックですが 春の訪れを告げる花として知られ、ヨーロッパでは「幸せを運ぶ」という言い伝えがあります。
「真面目」「見つめる未来」という花言葉もありますので、凛とした青色のカラーを選ぶと男のへの出産祝いの花としても印象的になりおすすめです。
女の子向け
続いて、女の子への出産祝いの花言葉です。
優しさや愛らしさを感じる花選びがポイントです。
【女の子向けの花言葉7選】
・チューリップ
・スイートピー
・フリージア
・リシアンサス
・アイリス
・カスミソウ
・プリムラ
◾️チューリップ
「愛らしさ」「健やか」 など春の訪れを告げる花として知られ、特にピンク色には「やさしい愛情」「幸福」という花言葉があり、母子両方へのお祝いの花として人気です。
全体としても「思いやり」「博愛」など人に愛されるような花言葉を持っています。
ただし、黄色には「望みのない恋」、黒色には「私を忘れてください」と別れの花言葉を持っています。
チューリップを選ぶ場合はピンクか赤がおすすめです。
◾️スイートピー
春の訪れを告げる花として知られ、赤ちゃんの誕生にはぴったりの花として出産祝いでは人気のスイートピーです。
花言葉は「永遠の喜び」「希望」を持っていますので、いつまでも続く幸せや喜びを込めて贈るのに最適です。
◾️フリージア
繊細な姿と優しい香りを持つ花で「天使の祝福」を表すとも言われており、春の出産祝いでよく選ばれる花です。
香りが強くないところもおすすめのポイントですね。
花言葉は「天真爛漫」「たくさんの人に愛される」で、元気と人気の両方のメッセージを持っています。
◾️リシアンサス
花びらの重なる姿から「幾重もの祝福」を意味するとされ、長持ちする花の特徴から縁起の良い花として贈られることが多いです。
また、女の子にはぴったりの「優美」「すがすがしい美しさ」の花言葉を持っています。
◾️アイリス
ギリシャ神話の「虹の女神」名を持つ花として知られ「天からの贈り物」という意味が込められています。
女神のような娘を生んだママにぴったりの花ですね。
花言葉は「希望」「知恵」の花言葉も持っています。
◾️カスミソウ
「清らかな心」「無邪気」の花言葉を持つカスミソウですが、ふわふわした見た目の通り、霞のように繊細な花姿から「赤ちゃんの吐息」とも呼ばれています。
「幸福」「感謝」の花言葉も持っており、カスミソウもママへ向けてのお祝いの花としておすすめです。
フラワーアレンジメントとしては脇役に使われる花として使われますので、メインに添える花として選ぶと良いでしょう。
◾️プリムラ
春一番に咲く花として知られ、「新しい命の誕生」を祝福する花として縁起の観点から選ばれることが多い印象です。
花言葉は「運命を開く」「成長」を持っており、新しい未来を切り開くメッセージを込める花としておすすめです。
また、赤色のプリムラには「美の秘密」の花言葉が持っており。
西洋では内面の魅力や隠された価値を暗示していると言い伝えられています。
女の子への出産祝いでは、ピンクや白など優しい色合いの花を中心に選ぶと、より華やかな印象になります。
また、赤ちゃんの誕生月に合わせて旬の花を取り入れることで、季節感のある贈り物となりますので季節に合わせて選んでみてくださいね!
お母さん(ママ)を祝福する花言葉まとめ!



出産を頑張ったママにどんな花言葉を選べば良いんだろう?
ここでは、出産後のお母さんを祝福する花言葉をご紹介します!
【出産祝いでママを祝福する花言葉9選】
・カーネーション
・バラ(ピンク)
・アジサイ
・スターチス
・ダリア
・コチョウラン
・クレマチス
・シンピジウム
◾️カーネーション
母への感謝を表す代表的な花として知られ、特にピンク色には「母への愛」という花言葉が込められています。
母の日に贈られることが多いカーネーションですが、出産祝いで使用される際には「お母さんになった喜び」を祝福する花としても人気がありお店でも選ばれる方が多い印象でした。
◾️バラ(ピンク)
「愛情」「優しさ」の花言葉を持ち、幅広いシーンで贈られるバラですが、特にピンクの薔薇には「感謝」「幸福」「優雅」の意味があります。
また、バラは珍しく蕾には「希望」の花言葉が、葉には「平和」「安定」と家族の調和を祈る意味でも使われます。
贈られる際は是非、蕾と葉のついたものを選ぶことをおすすめします。
ただし、トゲは赤ちゃんにとっても危険ですので取っておきましょう。
また、花は本数によって意味が変わりますが、5本には「なたの幸せを祈っています」という花言葉がありますので、参考にしてみてください。
ママの愛情と優しさへの感謝を込めて。花びらの一枚一枚に「ありがとう」の気持ちを込められるという言い伝えがあります。
◾️アジサイ
「辛抱強さ」などの感情を抑える花言葉で有名なアジサイですが、ピンク色には「幸福」「元気」、白色には「純粋な愛」などのポジティブな花言葉を持っています。
これだけですと、特別、出産祝い向けではないのですが、アジサイはたくさんの小花が集まって咲く姿から「家族団らん」や「和気あいあい」を象徴すると言われています。
出産を頑張ったママを含む家族全員の幸福を願うメッセージにおすすめですね。
◾️スターチス
「変わらぬ感謝」の花言葉を持っており、また、 ドライフラワーになっても色あせない持続性から「変わらない愛」を意味すると言われており縁起の面でもお祝いのシーンで人気の花です。
スターチスは色別ですと黄色は「感謝」の花言葉が強く、ピンクは「愛」の花言葉が強いのでメッセージに合わせて選び分けてみてくださいね。
◾️ダリア
大輪の花は「新しい人生の始まり」を祝福する花として親しまれ、特に秋の出産祝いで人気のダリアですが、「感謝」「華やかな再出発」という花言葉を持っています。
母としての人生のスタートを彩る花としてぴったりですね。
おすすめの色はピンクで、逆に紫には「裏切り」などネガティブな意味がありますので選ばないようにしましょう。


◾️胡蝶蘭
出産祝いに限らずギフトとして非常に人気のある胡蝶蘭ですが、花びらが蝶に見えることから「幸福が飛んでくる」というとても縁起の良い花言葉を持っています。
黄色の胡蝶蘭には「新しいスタート」の花言葉を持っており、こちらもダリアと同様に母としての門出を祝福する花として相応しいです。
ダリアと違う点は、胡蝶蘭は「成功」のニュアンスが強いことです。
お店の開店祝いなどにも使用されたりします。
◾️クレマチス
「心の美しさ」の花言葉を持つクレマチスですが、 つる性の植物でありながら優雅な花を咲かせる姿に「母としての美しさ」という意味が込められていると言われています。
また、花がフェンスや支柱に絡みつきながらも咲き誇る姿が、控えめでありながらも力強さを感じさせるため母の美を象徴する花としても人気です。
他の花とは異なり母親にフォーカスした花言葉を多数持っていますので、フラワーアレンジメントで入れてみると非常にメッセージ性が際立つ花ですね。
◾️シンビジウム
「気品」「優美」の花言葉を持っているシンビジウム。
蘭の中でも特に「母への祝福」を表す花として知られ、長く咲き続ける特徴から「変わらぬ愛情」も表現していると記念に残る贈り物として人気です。
ママへの感謝を込めた花選びでは、花持ちの良さも大切なポイントです。
入院中の場合でも手入れが簡単で、長く楽しめる花を選ぶときっと喜ばれますので、その意味でもシンビジウムはおすすめですね。
出産祝いで花をプレゼントする時のマナーとポイント!



出産祝いの花を贈るときのポイントはあるの?病院に持って行くのは失礼?



いくつかマナーやポイントがあります!
ここでは、出産祝いで花を贈る際のマナーを解説します!
入院中
まず、入院中ですが、出産直後には贈らないようにしましょう。
1〜2日は様子見をして食事や授乳の時間を避けて面会可能時間に花を贈るのがベストです。
また、事前に病院に以下のポイントを確認しておきましょう。
・生花の持ち込みの可否
・花器の有無
・推奨サイズ
また、出産後のデリケートな時期は体調や身体変化が多い時期です。
特に香りに敏感になりやすい時期ですので、強い香りの花は控えましょう。
また、赤ちゃんへの配慮として花粉の多い花も注意が必要です。
退院祝い
退院祝いですが、母子、特にお母さんの体調の安定具合を見ながら花選びをしましょう。
体調が回復している場合は入院中よりも華やかな花選びができます。
大ぶりの花を含めてお祝いしましょう。
贈り方は以下のポイントを踏まえるとベストです。
・持ち帰りやすい形にする
・自宅での管理しやすさを考慮する
・花瓶のサイズも想定して選ぶ
内祝い
内祝いの場合は長く記念に残せる花、玄関やリビングに飾れるサイズを意識しましょう。
長持ちする加工花を選ぶのもアリだと思います。
【出産祝いの時期別マナー】
・出産直後:清楚でコンパクトな花
・入院中:管理の簡単な花
・退院時:華やかな祝福の花
・内祝い:長持ちする花
【出産祝いの避けたい花のポイント】
・香りが強すぎる花
・すぐに散ってしまう花
・手入れが難しい花
・縁起の悪い花言葉を持つ花
まとめ
いかがだったでしょうか?
出産祝いにも男の子別・女の子別に適切な花言葉や母への感謝にフォーカスした花言葉など、様々な切り口の花があることがお分かりいただけたと思います。
プレゼントの際は、是非参考にしてみてくださいね!
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