病気で入院された方にお見舞いに行く経験は人生誰しも1度はありますよね。

病気回復の花言葉で少しでも元気になってもらいたいけど、どんな花を選べば良いんだろう?



「病気に打ち勝つ」「病気回復」などたくさんあります!
この記事では、花屋でフローリストとして7年間働いた経験を持つ筆者が、「病気が治る」「病気に打ち勝つ」「病気に負けない」などお見舞いにピッタリの花言葉を持つ花をご紹介します!
お見舞いの花の注意点とタブーの花まとめ!





花選びの注意点とかあるのかな?



病気によっていくつか注意点があります!
ここでは、入院されている方へのお見舞いの花選びのポイントやタブーの花を解説していきます!
花選びの基本
まず、病気と闘う方への花選びの基本ポイントをご紹介します。
【お見舞いの花選び基本4ポイント】
・明るい色を選ぶ
・香りに配慮する
・手入れのしやすさや負担を考慮する
・花のサイズに注意する
1つ目は花の色に関してです。
明るい黄色やオレンジは「元気」と「希望」の花言葉を持っていることが多く、優しいピンクは「癒し」と「回復」、白は「悪いものが消えるような清らかさ」の花言葉を持っています。
基本的に暖色系や淡い系統の花を選ぶのをおすすめします。
逆に強い赤などの刺激が強すぎる花は控え、青色は「孤独」の意味を持つものが多く、紫は良い意味・悪い意味の二面性を持つ場合が多いので控えましょう。
2つ目は花の香りについてです。
病室では控えめな香りを選ぶのがベストです。
病気によっては嗅覚が敏感になる場合が多く、また大部屋の場合は他の患者もいるためです。
花屋で働いていた時も、特に抗がん剤治療中の方は香りに敏感になられる方が多いため控えめな花を探しに来られるお客様が多かったです。
3つ目は花のお手入れに関してです。
手入れが難しい花は患者さんの負担になり、水換えが頻繁に必要な花はどうしても劣化が目に見えてしまい縁起が悪くなってしまいます。
また、看護師さんや付き添いの方にお願いする場合も他の業務の邪魔にならないよう、なるべく負担の少ない花選びを心がけましょう。
ポイントとしては水換えが簡単で花持ちの良い品種がお勧めです。
4つ目は花の大きさに関してです。
花の大きさですが、置き場所を考慮してベッドサイドの限られたスペースでも飾りやすいものを心がけましょう。
入院時には検査器具などが持ち込まれる場合があり、邪魔になったり倒してしまうと大変です。
なるべく、コンパクトなサイズを選びましょう。
タブーの花と注意点
花は気持ちを明るくしてくれる一方で、いくつか気をつけたいポイントがあります。
・花粉、とげ、香りが強い花はNG
・転倒しやすい花瓶はNG
・こぼれた水はすぐ拭き取る
・こぼれやすい葉や花びらは事前に処理
まず、1つ目の花についてのタブーです。
「花粉の多いもの」「トゲの多いもの」「香りが強い花」はNGなので避けましょう。
花粉は本人にとっても他の患者さんによっても迷惑になるので気をつけましょう。
医療機器のチューブ類に引っかかる心配もありますので、トゲの多い品種を避けましょう。
香りの強い花は先ほども言及した通り、治療中は香りに敏感になることが多いので病室では配慮が必要です。
2つ目は花瓶についてです。
倒れやすい花瓶、耐久性が弱い花瓶はNGです。
割れてしまうと危険ですし、片付ける手間も発生しますので避けましょう。
3つ目は花の水やりについての注意点です。
患者さんによっては体が不自由になることもあります。
転倒防止の観点からこぼれた水はすぐに拭き取るように、また、なるべく多量の水が必要ない花を選びましょう。
4つ目は花の手入れについての注意点です。
こぼれやすい葉・花びらは事前にカットしておきましょう。
以上のポイントを踏まえると医療スタッフさんからも好印象です。
お見舞いの花言葉15選!「病気が治る」「病気に打ち勝つ」



ポイントは分かったけど、実際にどんな花を選べば良いんだろう?



病気の回復や退院を願った花や元気を願った花がたくさんあります!
ここでは、患者さんの治療を応援するお見舞いに最適な花をご紹介します!
【治療を応援する花】
・ガーベラ(オレンジ)
・アルストロメリア
・マーガレット
・ミモザ
・デルフィニウム
◾️ガーベラ(オレンジ)
ガーベラですが、太陽な明るい姿から「希望」の象徴とされています。
花言葉は「前進」「明日への希望」。
特にオレンジ色のガーベラには「活力」の意味も持っていますので、健康への応援に最適な花となっています。
◾️アルストロメリア
アルストロメリアの花言葉は「未来」「前進」です。
その他にも、「持続」の花言葉を持っており、その花言葉通り、なんと2週間以上も咲き続ける強さを持っています。
その丈夫な性質から「持続する希望」という花言葉が付いたとされています。
花言葉の観点からも、手入れの観点からもお見舞いにぴったりの花ですね。
◾️マーガレット
白い花びらは「清らなかな願い」を表し、黄色い中心部は「希望の光」という花言葉を持っています。
小さな花が集まって咲く姿に「みんなで応援している」という気持ちも込められており、病室で一人で入院している患者さんに対して元気を贈る花です。
◾️ミモザ
ミモザの花言葉もマーガレットと似ており「希望」を意味します。
ミモザは小さな花が集まって咲いているため、その様子から「たくさんの願い」を表現していると言われています。
また、ミモザは厳しい環境でも花を咲かせる強さを持っています。
その特徴からも「治療に負けない」「病気に勝つ」「健康」という退院を願うメッセージを重ねて伝えることができますね。
◾️デルフィニウム
空に向かってまっすぐ伸びる花姿から「上を向いて」と元気づける花言葉を持っています。
青のデルフィニウムには「希望」「前向き」の意味が込められています。
落ち込みがちな性格の患者さんに向いている花になっています。
【回復を願う花】
・カスミソウ
・フリージア
・リンドウ
・スイートピー
・クレマチス
◾️カスミソウ
霞のような繊細な白い花弁に「天使の祝福」という意味の花言葉を持っているカスミソウですが、「清らかな心」「早く元気に」という意味も持っています。
単体でも、また他の花の脇役としても使いやすく組み合わせる際にも使いやすい花です。
◾️フリージア
「親愛の情」の花言葉を持つフリージア。
優しい香りと可憐な花姿を持つ春の花という特徴から「新しい風」という意味も持っており、「変化への期待」という願いが込められています。
◾️リンドウ
リンドウは「勝利」「克服」の花言葉を持っており、回復を願う贈り物としてストレートな花です。
リンドウは強い生命力を持つ植物として知られており、その力強さから「克服」の花言葉が付いたとされています。
凛とした青紫色の花は「勇気」の意味も持っており、生命力の「長生き」のイメージから立ち向かう「勇気」まで、まさにお見舞いに向いている花といえますね。
◾️スイートピー
「優しい思い出」「また会える日を」の花言葉を持っており、 春の訪れを告げる花として知られているスイートピーですが、「幸せな未来」という願いが込められています。
早く治療で回復して再会を願う花言葉として良いですね。
ただし、赤色は「別離」や「さようなら」という花言葉も持っており退院の願いとは真反対になってしまうので控えるよう注意しましょう。
◾️クレマチス
「再生」「回復」「平癒」の花言葉を持つクレマチス。
「ツル植物の女王」の異名をもつその特性から、つるをどこまでも伸ばす「生命力」とつるの先に大きな花を咲かせる姿が「美しい再生」の由来です。
花色も豊富で、状況に合わせて選びやすい花となっています。
【退院後の未来を願う花】
・ストレリチア
・アイリス
・ラナンキュラス
・ダリア
・デンドロビウム
◾️ストレリチア
「素晴らしい未来」 という花言葉を持つストレリチア。
「自由」の意味も持っており、病気や治療からの自由、つまり退院を願う花として知られています。
二つの意味から、病気から自由になり退院後の輝かしい未来を願う花として贈ると良いですね。
◾️アイリス
アイリスの花言葉は「よい知らせ」です。
ギリシャ神話の「虹の女神」が由来で、虹のように美しい花色から「希望への架け橋」の意味も持っているとされています。
「吉報がありますように」と退院を願う花として贈られてみてはいかがでしょうか。
◾️ラナンキュラス
幾重にも重なる花びらに「幸せの重なり」の意味を持つラナンキュラスですが、特に緑のラナンキュラスには「お祝い」、紫には「幸福」の花言葉を持っています。
退院が決まった時に贈るシーンで贈ると良いかもしれませんね。
◾️ダリア
様々な花言葉を持つダリアですが、全体として「希望」の意味を持っています。
希望以外にも、黄色のダリアには「華やか」「優美」の花言葉も持っており「華やかな再出発」として退院祝いに人気で、色とりどりの大輪の花は「人生の輝き」を表現されるとされています。
長寿祝いにも贈られる花として知られていますので、入院時に長生きを願って贈るのも良いでしょう。
◾️デンドロビウム
全体として「天性の花」「思いやり」の花言葉を持つデンドロビウムですが、デンドロビウムには様々な品種が存在し、それぞれ異なる花言葉を持っています。
その中でも、キンギアナム系のデンドロビウムは「安全」の花言葉を持っています。
キンギアナム系のデンドロビウムは高山の厳しい地帯でも自生する性質を持っており、その生命力の強さが花言葉の由来となっています。
長生きや健康を願う花言葉としても最適な花ですね。
【シーン別】入院から退院までの花の選び方



入院中の花って、どんなタイミングで贈ればいいの?



実は、手術後と後などその時々で選びたい花があります!
ここでは、お見舞いの状況に合わせた花選びのコツをご紹介します!
入院時のお見舞いの花選び
まず大切なのは、病室での管理のしやすさです。
入院したばかりは環境に慣れていないので、お手入れが簡単な花を選びましょう。
【おすすめの組み合わせの例】
・メインの花:ガーベラ(希望)
・添え花:カスミソウ(早く元気に)
・グリーン:レモンリーフ(癒し)
こちらの組み合わせのポイントですが、水換えが簡単で花持ちが良い品種を選んでいます。
その他にも香りが控えめでコンパクトなサイズ感となっており、手入れのしやすさに特化した花となっています。
手術前に贈る花選び
手術を控えた方には、特に「応援」の気持ちを込めて花選びをすすことをおすすめします。
【おすすめの組み合わせの例】
・アルストロメリア:「病気に勝つ」「前進」
・リンドウ:「必ず克服」
・ミニバラ:「立ち向かう勇気」
こちらの組み合わせのポイントは応援に特化したメッセージ性です。
それでいて、どの花も花持ちが良く、香りが強すぎない花というのもポイントです。
色合いとしても明るめの色調で揃えていますので見るだけで自然と元気が出る色合いになっています。
手術後に贈る花選び
手術後は特に気をつけたいポイントがいくつかあります。
【おすすめの組み合わせの例】
・デンファレ:「優しい気持ち」
・胡蝶蘭:「幸運が飛んでくる」
・スイートピー:「優しい癒し」
おすすめの花ですが、基本的にこれまでご紹介した花であれば花言葉的には問題ないです。
それよりも手術後や治療後は体に変化がある場合がありますので、タブーや注意点で紹介したポイントを意識しましょう。
花粉の多い花、香りが強い花、水換えが頻繁に必要な花は特に注意したいですね。
リハビリ期の応援の花選び
リハビリ期には、頑張る気持ちを応援する花を選ぶのをおすすめします。
【おすすめの組み合わせの例】
・デルフィニウム:「前向きな気持ち」
・ひまわり:「あなたを見つめています」
・ストック:「幸福が続く」
こちらの組み合わせのポイントですが、辛いリハビリでも頑張れるような明るい花色を中心に構成しています。
また、いろんな種類を混ぜることで長く楽しめるように、生命力を感じる花を選ぶことで元気と応援を表現しています。
退院祝いの花選び
いよいよ退院!この特別な日には華やかな花束を用意したいですね。
【退院祝いの定番の花の例】
・ダリア:「華やかな再出発」
・ラナンキュラス:「お祝い」
・ストレリチア:「素晴らしい未来」
アレンジメントの選び方
病室に飾るアレンジメントは、以下のポイントを押さえましょう。
・サイズ感
・形状の工夫
・手入れの利便性
まず、サイズ感ですが、「高さ30cm以下」「横幅20cm程度」「ベッドサイドに置きやすい大きさ」を心がけると邪魔にならず楽しみやすいです。
続いて、形状の工夫ですが、一番注意すべきポイントは「倒れないようにする」です。
安定感のある器を選んだり、コンパクトなアレンジにしたり、花の構成を倒れにくく意識すると良いですね。
最後にお手入れの簡単さ・利便性ですが「水換えが楽な器にする」「花持ちの良い品種を選ぶ」「葉が散りにくい種類」を意識してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
入院中の患者さんへのお見舞いに持参する花といっても、「病気に勝つ」「回復」「退院」など様々な花言葉やメッセージを持つ花がありましたね。
【記事で紹介した花一覧】
・ガーベラ(オレンジ):「明日への希望」
・アルストロメリア:「未来」「前進」
・マーガレット:「希望の光」
・ミモザ:「治療に負けない」「病気に勝つ」
・デルフィニウム:「上を向いて」
・カスミソウ:「天使の祝福」
・フリージア:「新しい風」
・リンドウ:「勝利」「克服」
・スイートピー:「幸せな未来」
・クレマチス:「再生」「回復」
・ストレリチア:「素晴らしい未来」「自由」
・アイリス:「よい知らせ」
・ラナンキュラス:「お祝い」
・ダリア:「華やかな再出発」
・デンドロビウム:「安全」
たくさんの花がありますので、ぜひ、お見舞いの花選びの際には参考にしてみてくださいね!
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